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2024/10/31
不動産売却をしたら年末調整が必要か?
12月に実施される「年末調整」
会社員の方ならお馴染みの年末調整ですが、「不動産売却があった場合、年末調整で伝える必要があるのか?」と気になる方もいるでしょう。本記事では、不動産売却と年末調整の関係、また売却後に必要な確定申告についても解説します。
(1)年末調整とは?
年末調整は、会社が1年間の税金を再計算し、払いすぎた税金の還付や不足分の調整を行う手続きです。会社員の場合、通常の所得に関しては年末調整で処理されますが、個別に対応が必要なケースも存在します。
(2)不動産売却で得た利益は年末調整で対応してもらえる?
残念ながら、不動産売却による利益(譲渡所得)は年末調整で処理されません。
譲渡所得は確定申告が必要です。売却にかかった費用や控除を整理し、売却した翌年の2月16日~3月15日の間に申告を行いましょう。
(3)確定申告の流れ
1. 書類準備
売却契約書や領収書など、売却に関する全ての書類を整理し ます。
2. 税金計算
「譲渡所得」の計算には国税庁のツールや税理士の助けを借りましょう。
3. 確定申告書の作成
国税庁のホームページで必要な書類をダウンロードして作成します。
4. 提出
税務署に書類を直接持参、郵送、もしくはe-Taxでオンライン提出します。
(4)確定申告が難しい場合は税理士に相談を
確定申告が初めてで不安な場合、税理士に依頼すると手続きがスムーズです。税理士に支払う報酬も経費として計上できるので、経費削減にも繋がります。
(5)会社にも伝えておくべき?
確定申告は自分で行うものですが、会社にも事前に報告しておくことで、誤解やトラブルを避けることができます。例えば、税金の間違いで会社に通知が行くことを防ぐためにも「不動産売却の確定申告を行います」と伝えておくのが賢明です。
結論として、不動産売却に関する税金の手続きは年末調整ではなく、必ず確定申告が必要です。適切な手続きを行い、トラブルなく不動産売却を進めましょう。